土間のある暮らしは楽しい
外部とのつながりを大事に設計することが多いですが、土間が好きでよく提案に盛り込みます。
土間というと田舎にある民家の三和土(たたき)※をイメージされる方も多いと思います。本当に実用性のある機能的で便利な空間でした。現代でもそれらに加えて暮らしを楽しむためのアイテムとして玄関土間やリビング土間などにアレンジされています。
※玄関から土足で入ることができる、土やコンクリートなどで仕上げた土間のこと
こちらは鎌倉山にある「KAMAKURAYAMA:BASE」の玄関から南庭までつながる「通り土間」。
リビングにあって、南庭での土いじりをしつつ土間で休んだり、収穫した野菜などを仕分けたりと昔ながらの使い方もできるし、リビングやダイニングにいる家族と話しながらペレットストーブの前でくつろいだりと、まさにマルチユーススペースです。通り土間としたことで、客間が程よい距離感の離れ和室となりました。
実はこの土間には温水の床暖房も入れているので冬は土間から放熱され、運転を止めても蓄熱作用で室内をじんわりと暖めてくれるのです。こんな空間で趣味の道具をいじくるなんて羨ましい限りです(笑)
リビングの向こうには中庭が、その先にはビルトインガレージもあり、全てがひとつながりとなった空間は、様々な組み合わせで多くの使い方が楽しめる家です。いずれはワークショップや教室、マルシェなども計画されているようですので、賑やかで楽しそうな光景が目に浮かびます。
いやいや、「このように広いお宅だから土間が生きるんじゃないの?」と思いました!?
本当は逆なんです。小さな家だからこそ、「土間」を活用して便利で楽しい暮らしを手に入れることはそう難しくはありません。
是非、土間のある暮らしの実現目指してみませんか?