北村建築工房

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イエづくりコラム

第23回 リビング階段

  • 2016.01.19
  • 北村 佳巳

直線の木製ストリップ階段

玄関土間から見たリビングの中にある直線の木製ストリップ階段。

玄関を入ると廊下があり、すぐ横にはトイレの扉と階段口が見えていたというお宅は多かったと思いませんか?これまで戦後の日本の住宅ではそれが定石のように造られてきましたが、今では廊下をなくしたり、より明るく開放的な間取りを求めるご家族が多くなり、リビング階段といわれるスタイルが人気となりました。

リビング階段は北側の薄暗い廻り階段のような窮屈なイメージから脱却するだけでなく、様々なメリットがあります。そこでメリット・デメリットについて整理してみました。

メリット

スチールフレームとナラ板の組み合わせたオリジナルデザインのストリップ階段

全開口サッシ脇にあるオリジナルデザインのストリップ階段。スチールフレームとナラ板の組み合わせ。

玄関正面にある中庭に沿って配置した魅せる階段

玄関正面にある中庭に沿って配置した魅せる階段。

①明るく広く
階段の面積を部屋に取り込み、さらに壁をなくすことで、同じ家の面積であってもより広く感じることができ、また併せて吹き抜けなども造りやすくなるため、風が動き、光が廻るようになります。

②コミニュケーション
子供たちなどが部屋へ出入りするにもリビングやダイニングを通らざるを得ないことで、顔を合わせるなど様子を伺えるので家族とのコミニュケーションを取りやすいというのも人気の理由のひとつです。

③晴れの舞台!?
階段自体を見せることで、好みの素材やデザインで一つのインテリアとしても個性的なしつらえにする楽しみも生まれます。また単に上がり降りする動きも気持ちの良い場所に設けるなど日常生活の中でささやかでもドラマティックな場面を感じたいと考えるのかもしれません(苦笑)。ダイナミックな空間はそうは現実的ではないとしても、いかに限られた空間の中で家や暮らし方を楽しむかを考える際、リビング階段はその楽しいアイテムのひとつなのだと思います。

デメリット

このように様々な恩恵があるリビング階段ですが、当然デメリットも少なくはありません。

①寒さ・光熱費
なによりまず、家づくり失敗談でもよく取り立たされている「寒い」といわれる問題。何も配慮しなければ当然寒くなりますし、なにより一番家族で長く居る部屋が居心地悪くては台無しですね。それには家全体をしっかりとした気密・断熱対策が必須条件で、その上でエアコンや床暖房などの適切な熱源も用意することが大切。それでも冷気は必ず吹き降りてきますので、サーキュレーションしたり、腰までの扉をつけるなど、不快な風の動きを止める対策をするとベストです。それは同時に光熱費も抑える効果もありますので、ワンルームタイプの間取りであるほど気をつけてください。

②音・におい
吹き抜けの併設の有無によって随分とかわりますが、空間がつながっている分、会話やTVの音や、調理の際の匂いなどは廻りやすい。

③ほこり
ダイニングのそばなど階段を設けるとテーブルにほこりが落ちやすい。ストリップ階段(踏み板のみの階段)にしない、サイドを立ち上げてほこりが舞わないようにするなどの対策もあるが、生理的にタブーな方もいるので、階段の位置とテーブルとの立体的な距離感をしっかりと確認することを忘れずに。

④プライバシー
夜や休日など、家族の友人などが遊びに来た時、当然リビングを通って部屋に行くことになるわけで、その横でオヤジは風呂上りのパンツ一丁でくつろいで居られるかという大きな問題が・・(苦笑)。それは大袈裟としても、日々の暮らし方・片付け具合となりますがLDKを整えておく覚悟は必要かと思いますので、ご自分達の生活スタイルをしっかりと見据えておきましょう。

以上、メリット・デメリットを大まかに挙げてみましたが、想像できていたこと、気付かなかった点などありましたか?まずは皆さんの生活スタイルに合うかどうかも考えながら、どんな階段にしてみたいか探してみるのも楽しいですよ。暮らしを演出する装置とも言える階段ですので、是非こだわってみてください。
最後に、参考事例として私が手掛けたリビング階段のいくつかご紹介しておきます。

玄関土間上部を廻るように設置したスチールと唐松板のストリップ階段

玄関土間上部を廻るように設置したスチールと唐松板のストリップ階段。

珪藻土と杉板で壁の一部のようなしつらえにした箱型階段

DKを見下ろすような箱型階段
珪藻土と杉板で壁の一部のようなしつらえに。

落ち着かせた箱型階段

壁を立ててソファなど置けるような落ち着かせた箱型階段。

1~2F階段の上に2F~ロフトへの直線ストリップ階段を重ねた

2Fリビング脇にある階段。1~2F階段の上に2F~ロフトへの直線ストリップ階段を重ねた例。

階段を中心に廻れる動線に

ロフトへは箱型の廻り段と直線ストリップ階段の組み合わせ。階段を中心に廻れる動線にしている。

上り口と降り口が揃うので導線がまとめやすい1坪の廻り階段

上り口と降り口が揃うので導線がまとめやすい1坪の廻り階段。ストリップにしているので、大きく開けたサッシから光がまわり、風がよく抜けていく。

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