北村建築工房

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家づくり考

デッキの造り方ひとつ

  • 2010.12.07
  • 北村 佳巳

スタッフブログにあるように、鎌倉市材木座の「うみそばハウス」では足場が外れました。そして直ぐに2Fデッキを造るための部分足場を組み直して再び大工さんの出番のデッキ工事が行われ、完成しました。

湘南エリアでは2Fのウッドデッキが標準のように造られていますね。当社の物件でもご多分に洩れず殆ど施工しています。今回のデッキはシンプルそのものですが、ちょっと変わった構造になっています。そのポイントの一つがココ。これからマニアックな話に入りますので興味の無い方はお気を付けください(笑)

ウッドデッキ吊り

さて巾5Mを越える長いデッキですが、1Fにも大きなデッキが出来る事もあって途中に柱を建てたくありませんでした。壁から持ち出し型の鉄製フレームを出せば良いのですが、潮風がまともに当たるうみそばハウスではメッキでも直ぐにみすぼらしくなりそうだし庭やデッキから良く見えるので、下からの見上げもすっきりとしたかったのです。そこで上から吊り上げ形状になる詳まりを考えることにしました。

ですが風雨や紫外線にさらされるウッドデッキは材種での差はあるにせよいずれ寿命が来ます。

そこを考慮して構造とはいっさい切り離して、デッキ部を簡単に交換できる構造にしておくことが不可欠で、私はいつもその点を常に念頭においてデザインと施工性を画策しています。


ここでは棟木をわざと大きなサイズとして、そこから柱をボルトで吊り下げています。
これで柱は簡単に交換できるようになるのですが、

「受けている梁が重さに負けて割れたりしないの?」

と心配になった方・・素晴らしい。そこに気付くとはマニア候補生です(笑)

実はその対策に上棟で組み上げる際にこのような金物をセットしています。

オリジナル金物

この手の金物はいつも鍛冶屋さんで特注で作ってもらっているのですが、亜鉛めっきが一般的な中で当社ではこのような部分をいつもステンレス製にこだわっているので、地味な部分に結構費用が掛かっています(苦笑)

この見えない特殊金物のお陰でボルトに掛かるせん断荷重が木の梁に掛かることなく、安全にウッドデッキを吊り上げているのです。勿論狭い場所なのでボルトを外せる限界ライン等の寸法をミリ単位で詳細図面に起こして準備しています。

でもそれを実現するのは、面倒な加工をコツコツと造ってくれる鍛冶屋さんが居てこそなのです。

鍛冶屋

町場の工務店に町場の鍛冶屋がそのたびに・・それは非効率極まりないシステムですが、こんなモノづくりは理屈なく楽しいんですね。


そして試行錯誤したものがこのように綺麗に出来上がった時には、一人でニヤけています。

勿論、お客様が評価していただく事も重要で、単なるマスターベーションだけでは誰も幸せに成りません。なので現在はこのような私達の日々の蓄積をしっかりと血となり肉となるように準備を始めています。
それは勿論、合理的という言葉だけで終わらすつもりではなく、当社独自の個性を維持しながら、いわゆる木成りスタイルのスタンダード化をしようと言うことで、スパイスの効いた良質な住まいをリーズナブルに提供できるようになると考えています。

時間は掛かるかもしれませんが、マニア精神を忘れずに時代の流れもしっかりと見据えて行こうと思います。  おっと、久しぶりに真面目な話でしたね(苦笑)

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