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省エネのカギは日射調整!日射遮蔽と日射取得をマスターしよう

2025. 06. 19家づくりガイド毛利陽子

毎年夏になると、うだるような暑さと高まる冷房代に悩まされ、冬には足元から冷える寒さにストレスを感じていませんか?実はそれ、家づくりの「日射設計」で大きく改善できるかもしれません。

夏の直射日光を防ぐ「日射遮蔽」と、冬の陽だまりを活かす「日射取得」は、住宅の快適性と省エネ性を左右する重要な要素です。

この記事では、日射遮蔽と日射取得を軸に、季節ごとの太陽の動きに合わせた設計の工夫や実例を解説しています。
「太陽と上手につきあう家づくり」の本質を、一緒に学んでいきましょう。

≪この記事を読んでわかること≫

●夏と冬で異なる日射の特性を理解し、遮蔽と取得を使い分けることで快適な室内環境を実現できる

●遮蔽と取得は相反する概念ではなく、設計次第でバランスよく共存させることが可能

●庇や外付けブラインド、タープや木製ガラリ戸などを活用すれば、冷暖房負荷を大きく軽減できる

●敷地条件、ライフスタイルに合わせた日射設計が、省エネ性と快適性を両立するカギとなる

1. 日射遮蔽と日射取得の基礎知識 ①「日射遮蔽」と「日射取得」の違いとは?

「日射遮蔽」とは、太陽光が室内に入り過ぎないように抑える設計手法を指します。特に夏場は直射日光が室内温度を上昇させ、冷房効率を低下させるため、遮蔽の工夫が欠かせません。

一方で、「日射取得」は冬季に太陽熱を積極的に室内に取り込むことで、暖房エネルギーを削減し、自然の力で室内環境を快適に保つための手法です。

両者は相反する概念であるかのように思われがちですが、実際の住宅設計では季節に応じて適切に使い分けることが重要です。

近年ではパッシブデザインという考え方が注目されており、自然エネルギーを最大限に活かしながらエネルギー消費を抑える設計が求められています。

日射の「遮る」「取り入れる」という両側面を理解し、状況に応じて柔軟に活用することが、これからの住宅には不可欠な要素と言えるでしょう。

1. 日射遮蔽と日射取得の基礎知識 ②太陽の動きと季節ごとの影響

太陽の動きは季節によって大きく変化します。特に日本のように四季がはっきりしている地域では、夏と冬で太陽の高さ(高度)が大きく異なります

夏至の時期、太陽はほぼ真上に近い角度から照りつけるため、南面の窓には庇をつけることで直射日光を遮りやすくなります。これが日射遮蔽の基本的な設計手法です。

一方、冬至の頃には太陽の高度が低くなり、同じ南面の窓から深く室内にまで日差しが差し込みます

この太陽高度の違いを利用すれば、庇やバルコニー、可動式ブラインドなどを通じて、夏は遮蔽し、冬は取得するといった合理的な対応が可能になります。

日射角度を計算したうえで設計された住宅は、自然のエネルギーを取り込みつつ、冷暖房エネルギーの削減にもつながる「賢い住まい」と言えるでしょう。

1. 日射遮蔽と日射取得の基礎知識 ③日本の気候と地域特性の考慮

日本は南北に長く、地域ごとに気候条件が大きく異なります。たとえば、北海道では冬の厳しい寒さに対応した断熱と日射取得が重要になりますが、沖縄では強烈な日差しの遮蔽が最優先事項です。

関東や関西などの温暖地では、夏と冬の差が大きいため、年間を通じて「遮蔽と取得の両立」が求められるバランス型の設計が理想的です。

地域だけでなく、建築予定地の「敷地環境」も重要なファクターです。たとえば隣家の影、樹木、周辺の建物の高さなどが日射条件に影響を与えるため、現地調査は不可欠です。

また、地域の風習や生活スタイルによっても快適さの基準が変わるため、単に数値だけでなく、住む人の価値観を加味した提案が求められます。

このように、日射設計は画一的な方法ではなく、「地域適応型の設計手法」として考えることが重要です。

夏の強い日差しを深い軒で遮っている「夏木立の家」

夏の強い日差しを深い軒で遮っている「夏木立の家」

1. 日射遮蔽と日射取得の基礎知識 ④快適性・省エネ性のバランス

住宅設計において、日射に関する要素は「快適性」と「省エネ性」の両方に影響を与えます。夏は暑さを抑え、冬は太陽熱を取り込むことで、年間を通じた住環境の質が大きく変わります。

快適性の観点から見ると、強い日差しが直接差し込む部屋は眩しさや暑苦しさを感じやすく、生活の質に影響を及ぼします。そのため、夏の遮蔽は心理的な快適性にもつながります。

一方、冬場に日差しがしっかり入るリビングは、自然のぬくもりを感じることができ、暖房がなくても心地よく過ごせることがあります。

省エネ性の面では、冷暖房負荷をいかに減らすかがポイントとなり、日射設計を最適化することで、光熱費の削減にもつながります。

快適性と省エネ性のバランスを意識した日射設計は、できるだけ機械に頼らない「パッシブな快適空間」を実現し、持続可能な暮らしにも直結します。

2. 日射遮蔽を優先するケースと設計方法 ①夏の過剰な日射がもたらす問題点

日本の夏は高温多湿で、特に南側や西側に大きな窓がある住まいでは、強烈な日差しによって室内が温室のように熱されてしまうことがあります。これがいわゆる「夏の熱ごもり」です。

過剰な日射により室温が上昇すると、冷房機器に頼らざるを得なくなり、結果としてエネルギー消費が増大し、光熱費の上昇やCO₂排出の増加にもつながります。

また、直射日光は家具やフローリングなどの建材を劣化させ、色あせや反りの原因になることもあります。美観や資産価値を保つうえでも遮蔽は有効です。

さらに、強い日差しによるまぶしさは、テレビやパソコン作業など日常生活に支障をきたすこともあります。視覚的な快適性を守るうえでも遮蔽は重要です。

夏場における日射遮蔽は、冷房の効率化や省エネだけでなく、快適な暮らしの質を守るための必須条件です。

開口部外にある庇の効果で、部屋の中には夏の日差しが入り込みません(星月夜の家)

開口部外にある庇の効果で、部屋の中には夏の日差しが入り込みません(星月夜の家)

2. 日射遮蔽を優先するケースと設計方法 ②庇や外付けパーツの効果と活用法

日射遮蔽を考える際にまず第一に大事なことは外で遮蔽するということです

庇(ひさし)はもっともシンプルで確実な外付け遮蔽のひとつ。太陽高度に合わせて設計された庇は、夏の高い日射を遮り、冬の低い日射は室内に届けるといった「動かなくても賢く機能する」装置です。

一般的には窓の高さの1/3の長さを目安に庇を出すとよいとされています。たとえばリビングなどの掃き出し窓が2mほどであれば、約60cmの庇が適切とされ、夏至の太陽高度(約78度)には有効です。

しかし実際には、秋分の9月中旬頃にも暑さは続いており、太陽高度は55度ほどに低下しています。そのため、セオリー通りの庇の出では十分に日射を遮りきれず、「残暑が厳しい家」になるリスクがあります。

こうした現実的な日射条件を踏まえると、庇の出をもう少し大きくとる設計も検討すべきです。冬の日射取得量とのバランスも考慮しながら、「どの季節にどれだけ日差しを遮るか」地域や住まい手の優先順位に応じた「落としどころ」を見つけていくことが、最適な設計につながります。
※庇の出幅が1mを超える深い庇を設ける場合は、超えた部分が建築面積に含まれるためご注意ください

続いて、オーニングや可動式の木製ガラリ戸は、そのときの遮蔽の取捨選択ができるので自由度が向上します。日本の伝統的なすだれよしずも軽量で取り付けが簡単、風を通しながら日差しを遮るという点で、現代住宅でも非常に有効な手法です。

さらに、日射遮蔽の中で効果的なものに「外付けブラインド」があります。外付けブラインドも、太陽光がガラス面に到達する前に遮ることができ、室内の温度上昇を大幅に抑えます。

オーニングも必要なときだけ引っ掛けて使えるため、夏はしっかりと日差しをカットし、冬の取得を妨げません。

オーニングも必要なときだけ引っ掛けて使えるため、夏はしっかりと日差しをカットし、冬の取得を妨げません。

木製ガラリ戸は、光と風を通しつつ、視線と直射日光をコントロールできる点が魅力です。木の質感や風合いが建物外観と自然に調和し、時を重ねるごとに美しさを増す点も◎。 ※画像引用:伊礼智さんブログ

木製ガラリ戸は、光と風を通しつつ、視線と直射日光をコントロールできる点が魅力です。木の質感や風合いが建物外観と自然に調和し、時を重ねるごとに美しさを増す点も◎。 ※画像引用:伊礼智さんブログ

外付けブラインドも通風、採光、視線コントロール、日射熱カットができます。スラット(羽根)の角度を調整することで、遮蔽性能と採光性の両立が図れます。三和シャッター「マドモアF」やドイツ製の「Warema(ヴァレーマ)」などがあります。(温杜の栖)

外付けブラインドも通風、採光、視線コントロール、日射熱カットができます。スラット(羽根)の角度を調整することで、遮蔽性能と採光性の両立が図れます。三和シャッター「マドモアF」やドイツ製の「Warema(ヴァレーマ)」などがあります。(温杜の栖)

2. 日射遮蔽を優先するケースと設計方法 ③南・東・西面ごとの遮蔽戦略

日射遮蔽の設計では、窓の方角ごとに異なる日射特性を理解することが非常に重要です。南面、東面、西面では太陽の動きや光の入り方が異なるため、それぞれに合った遮蔽戦略が求められます。

南面の窓は、日中を通じて比較的安定した日射を受けるため、庇やバルコニーなどの固定遮蔽で夏の高い日差しをカットしつつ、冬の低い日差しを取り込む設計が有効です。

一方で、東面は朝の強い直射日光が差し込むため、カーテンや可動式ブラインドなど「調整可能な遮蔽手段」が適しています。眩しさの対策が中心となります。

西面は午後から夕方にかけて非常に強い日射を受けるため、住宅内の温度上昇に最も影響を与えます。特に生活の時間帯と重なるため不快感を招きやすく植栽の配置や遮蔽スクリーンなどの外構設計も有効な対策となります。ここには遮熱カーテンの併用も効果的です。

方角ごとの特性を理解した上での工夫が、快適な住まいの基本です。

植栽や外構計画も日射遮蔽に効果的な方法です。落葉樹は、夏は茂った葉が直射日光をしっかり遮り、室内への熱の侵入を防ぎます。さらに、葉の蒸散作用により周囲の空気が冷やされるため、単なる日陰以上の遮熱効果が期待できます。(佳月の家)

植栽や外構計画も日射遮蔽に効果的な方法です。落葉樹は、夏は茂った葉が直射日光をしっかり遮り、室内への熱の侵入を防ぎます。さらに、葉の蒸散作用により周囲の空気が冷やされるため、単なる日陰以上の遮熱効果が期待できます。(佳月の家)

一方、冬は葉が落ちて太陽光をしっかり通すため、日射取得にも寄与します。遮蔽と取得を両立できるのが落葉樹の魅力です。

一方、冬は葉が落ちて太陽光をしっかり通すため、日射取得にも寄与します。遮蔽と取得を両立できるのが落葉樹の魅力です。

2. 日射遮蔽を優先するケースと設計方法 ④日射遮蔽による省エネ効果の具体例

日射遮蔽がもたらす省エネ効果は、数字にしてみると非常に大きなインパクトがあります。たとえば夏の日中、日射遮蔽がない南面の窓1㎡あたりに約600Wもの熱が流入すると言われています。これは電気ストーブを一台常時つけているのと同じです。

しかし、庇を設けることでこの熱流入量を最大70〜80%カットすることが可能になります。これにより、冷房の稼働時間や出力を大幅に削減できます。

国土交通省の資料によると、外付け遮蔽を設けた住宅では冷房エネルギーが年間で約20〜30%削減されたという試算もあり、実際の電気代やCO₂排出量にも大きく影響します。

また、遮蔽によって室温の上昇が抑えられれば、冷房温度を過度に下げずに済むため、身体への負担が少なく、健康的な室内環境も維持できます。

このように、日射遮蔽は単なる「暑さ対策」ではなく、住まい全体のエネルギー効率を高める戦略的な仕組みであり、省エネ住宅やZEH(ゼロエネルギーハウス)には欠かせない要素です。

3. 日射取得を活かす住宅の工夫 ①冬における日射取得のメリット

次に、冬場の住宅においては、日射取得は非常に重要な役割を果たします。冬は晴天が多く、南面から差し込む太陽光を上手に活かすことで、自然の力で室内を暖めることができます。

冬の太陽は高度が低いため、南面の窓から深くまで日射が届くという特徴があります。これを積極的に取り込むことで、晴れた日中は暖房機器に頼らずに快適な室温を保つことが可能になります。

自然光による暖房は体に優しく、風や乾燥の影響も少ないため、小さなお子様や高齢者がいる家庭にもおすすめできます。

経済面でも、暖房エネルギーの削減は冬場の電気代やガス代を抑え、年間を通じた光熱費の削減に直結します。
冬の日射取得は「無料で得られる自然の暖房」としての価値があり、パッシブデザインの中でも極めて重要な要素といえます。

南に隣宅が迫っている場合でも、吹き抜け上部の窓からは冬の暖かな日差しが部屋の奥まで入り込みます(馥郁の家)

南に隣宅が迫っている場合でも、吹き抜け上部の窓からは冬の暖かな日差しが部屋の奥まで入り込みます(馥郁の家)

3. 日射取得を活かす住宅の工夫 ②南面の窓と断熱・蓄熱の組み合わせ

冬に日射取得の効果を最大化するには、単に太陽光を取り込むだけでなく、それを室内に長くとどめる仕組みが必要です。そのために重要になるのが「断熱」と「蓄熱」の考え方です。

南面の大きな窓から日差しを取り込む場合、室内の暖かさを保つには窓の断熱性能が非常に重要です。Low-Eガラスやトリプルガラスといった高性能サッシを採用することで、熱の損失を抑えられます。

さらに、取り込んだ熱を蓄える仕組みとして、厚みのある木材、タイル床やコンクリートなど蓄熱性の高い素材を使うと、日中の熱を夜間までじんわり放出してくれます。

この「断熱+蓄熱」の組み合わせは、暖房機器を補完するだけでなく、室内の温度ムラを減らし、より快適な環境を実現します。また、エネルギーの効率利用という点でも大きな効果があります。

つまり、南面の窓は光を入れるための装置であると同時に、「熱をどう扱うか」が問われる重要なパーツです。

3. 日射取得を活かす住宅の工夫 ③採光と心理的快適性の関係

日射取得のメリットのひとつに、光がもたらす心理的な快適さがあります。自然光がたっぷり入る空間は明るく開放的で、心身にポジティブな影響を与えることが多くの研究でも明らかになっています。

冬の寒い時期であっても、室内に太陽の光が差し込むだけで「ぬくもり」や「安心感」を感じることができます。これは単なる物理的な暖かさを超えた、感覚的な快適性です。

明るい空間は人の活動を前向きにし、気分の落ち込みを防ぐ効果もあります。日中の自然光が生活リズムに良い影響を与えることからも、採光は健康的な暮らしに欠かせない要素です。

また、採光が良好な住まいでは照明への依存が減るため、省エネ効果も期待できます。昼間に照明を点けずに過ごせる明るさこそが、自然と調和した暮らしの理想です。

日射取得を活かした設計は温熱環境の改善にとどまらず住まい手の「こころ」にも作用する、豊かな暮らしの基盤となるのです。

観葉植物のためにリビングの床一部をタイル張りにした「Hikari Hill Hut」。冬の日差しの蓄熱効果もプラスされました。

観葉植物のためにリビングの床一部をタイル張りにした「Hikari Hill Hut」。冬の日差しの蓄熱効果もプラスされました。

4. 両立するための設計 ①窓の性能と方位ごとの考え方

快適な住まいを実現する上で、窓の性能と設置方位の関係は非常に重要です。なぜなら、窓を設置する方角によって求められる役割が異なるからです。

南面の窓は、冬の日差しを効率的に取り込み、暖房負荷を減らすために重要です。そのため、ここには日射取得型ガラス・断熱型ガラスを用いて、太陽熱をしっかり通すことが求められます。

一方で、東面や西面の窓は、夏の強い日差しが朝夕に直接入り込むため、日射遮蔽型ガラス(遮熱Low-E、熱線吸収・反射タイプなど)を使用するのが効果的です。これにより、夏の冷房負荷を抑えることができます

北面の窓については、熱取得や遮蔽よりも断熱性能や採光性を重視して選定することが一般的です。

このように、窓の方位ごとに目的に合ったガラスを使い分け、場所に合った最適な性能を見極めることが重要です。

4. 両立するための設計 ②ライフスタイルに合わせた柔軟な設計

快適な住まいづくりには、住まい手のライフスタイルや価値観に寄り添う設計が欠かせません。

たとえば、日中に家で過ごす時間が長い家庭であれば、南面の採光と冬の日射取得を意識した設計が有効です。逆に、共働きで夜に帰宅するご家庭なら、西日の遮蔽や断熱の強化がより重要になるでしょう。

また、趣味や生活動線に合わせて光の入り方を調整する工夫も大切です。読書や料理をする空間に自然光が差し込むように設計すれば、日常の中に心地よさを生み出すことができます。

子ども部屋やワークスペースなどには、まぶしさを防ぎながらも明るさを確保する工夫が求められます。調光性のあるブラインドや障子の活用も有効です。

日射設計は「技術」だけでなく「暮らしの質」に直結します。住まい手の暮らしにフィットする日射コントロールを設計に織り込むことが大切です。

4. 両立するための設計 ③未来を見据えた日射設計の提案

私たちがいま取り組む住まいづくりは、今だけでなく、10年後、20年後の暮らしも見据えた提案でなければなりません。特に日射に関する設計は、将来の気候変動やライフスタイルの変化にも柔軟に対応できることが求められます。

近年は温暖化の影響で、夏の猛暑が長期化し、日射遮蔽の重要性がさらに高まっています。これに対応するため、可変性のある遮蔽装置季節ごとに使い分けられる建具やアイテムの導入が鍵となります。

また、エネルギー価格の高騰や電力供給の不安定さに備えて、自立的なパッシブ性能を高めることが重要です。自然の力を最大限活用できる家は、災害時にも強く、安心感につながります。

今の快適性を追求するだけでなく、将来の暮らしにわたって「ちょうどよく」快適であること、それは、機能性と情緒性を両立する設計とも言えます。

まとめ

本記事では、日射遮蔽・日射取得の観点から、住宅設計における夏と冬の太陽との付き合い方を多面的に解説しました。夏の日射遮蔽による冷房負荷の軽減と、冬の自然な暖房を実現する日射取得。この両者を使い分ける設計こそが、快適でエネルギー効率の高い住まいへの近道です。

南面の庇設計・東西窓の調整・断熱・蓄熱・設備・伝統技術などを組み合わせ、それぞれの地域・敷地・住まい手に応じて最適化することが重要です。

また、住まい手の価値観やライフスタイルに寄り添い、流行や設備に流されない「持続可能な設計」も大切です。朝日を取り入れたい、夕方のまぶしさを避けたいといった暮らし方に合わせ、光・風・熱を調整する住まいは、長く愛される家になります。
自然の力を素直に受け入れ、それを上手に扱う方法として自分たちの暮らしには何が合っているか、ご家族で考えてみてください。

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