WORKS #101悠望の家

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悠望の家鎌倉市 S邸｜新築

大船駅からほど近い、鎌倉市玉縄の閑静な住宅地。南へと視界が抜けるゆるやかな傾斜地に建つ、延床約35坪の住まい「悠望（ゆうみ）の家」。「悠望」という名には、時間や空間が遠くまで続いていくような、ゆったりとした広がりと余裕を感じてほしい──そんな願いを込めています。窓の先に広がる景色を眺め、四季の移ろいを肌で感じる。そんな穏やかなひとときが、慌ただしい毎日の中で心を整え、未来へと続く豊かな暮らしを育みます。

眺望を最大限に活かすため、メインとなるLDKは2階に配置しました。
ロフトへとつながる板張りの勾配天井が伸びやかな空間をつくり出し、南側の大きく開け放てる全開口木製サッシからは心地よい風が通り抜け、遠くの景色までもが暮らしの一部となります。
すべてを見渡せる大きなアイランドキッチンを中心に、小上がりの畳コーナーやオリジナル造作ソファを配し、家族や親族が自然と集まり、賑やかに食卓を囲める場をしつらえました。

2階の内装材はブラックチェリーの床材や、柿渋塗装を施したラワン材の造作家具で統一し、深みのある落ち着いた雰囲気に仕上げています。
一方、1階は「静」の時間を大切にするプライベートな空間です。寝室や水まわりに加え、リモートワークに集中できる独立した書斎を設けました。南庭につながるデッキ続きの窓から樹々を眺めれば、仕事の合間にも心がふっと解きほぐされます。素材も2階とは対照的に、吉野杉のフローリングやシナ材の造作家具を採用し、やさしく明るい包容力のある空間を演出しました。

フロアごとに異なる素材の経年変化を楽しみながら、家族と共に成長していく住まい。意匠だけでなく、長期優良住宅認定や許容応力度計算による耐震等級3、さらには最高等級の耐風性能も備え、長く安心して暮らせる確かな性能も兼ね備えています。