WORKS #97羽重の家

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羽重の家横浜市 D邸｜新築

ガレージとひと続きの外観が印象的な、延床28.5坪の「羽重（はがさね）の家」。
「羽重」という名には、仲睦まじいご家族が穏やかな時間を重ねていく姿をイメージしました。奇をてらわず、日々の暮らしに自然と馴染むこと。シンプルでありながら心地よく、上質な空間を目指しました。

外観はブラックのガルバリウム鋼板を基調に、木部の鮮やかな色味をアクセントにしています。玄関庇とゆるやかにつながる大屋根のガレージは、雨の日でも濡れずに玄関ポーチへとアプローチできる設計。シャープな印象の中に、木の温もりが際立つバランスの取れた佇まいです。
室内は、シンプルな中にも和の趣を感じさせる素材づかいをしています。1階の床には、節や色ムラの少ない吉野杉の赤上小節を採用しました。美しい木目とやわらかな足ざわりが心地よく、一年を通して素足で過ごしたくなるような温もりがあります。

玄関を入ると目に入るのは、印象的な大きな格子戸。
隣接するリビングからの光が格子越しに広がり、玄関に柔らかな明るさを届けます。

家族が集うリビングは、この住まいの中心となる場所です。
ゆったりと座れる造作ソファ、2本引き込みの大開口木製サッシ、南東側の天井に貼られた栂（つが）など、素材の持ち味に加えて庭の緑を望むことができ、家の中にいながら外の自然とつながる、穏やかな時間が流れます。

2階には寝室のほか、洗面脱衣室・浴室・ウォークインクローゼットを近接させ、家事がスムーズにこなせる効率的な動線を実現。
吹き抜けに面したワークスペースは、空を眺めながら過ごせる特等席です。
仕事や趣味の時間を心地よく支えてくれる、開放的で静かな空間に仕上がりました。

庭にはドウダンツツジやジューンベリーなど、季節の変化を感じられる樹木を配置しました。新緑から紅葉、そして冬の枝ぶりまで、四季折々の表情が暮らしを彩ります。