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室内干しはどこに干す?間取りに取り入れたいランドリールーム

2020. 11. 17家づくりガイド毛利陽子

洗濯はいつ、どのようにしていますか?

張り切って洗濯しようと思ったら、天気予報を見てガッカリする日もあるのではないでしょうか。

また、せっかく乾いた洗濯物が急な雨で濡れたり、取り込むのが遅くなって湿ってしまったり…
終わったはずの家事が逆戻りするのはほんと辛いものです。
全てのものを乾燥機でまかなえるわけではないですし、

お子さんがいるご家庭では一日に洗濯機を二度、三度回すことも日常茶飯事でしょう。

このようにいろいろと悩ましい洗濯ですが、
天候や時間を気にせず洗濯物が干せる室内干しスペースは、今や新築時に欲しいマストアイテムとなっています。

そこで今回は、快適・便利な室内干しスペースをつくるためのヒントをご紹介します。

室内干しのメリット

まずは室内干しのメリットについて整理したいと思います。

●天気に影響されない
にわか雨で洗濯物がぬれてしまったり、強風で飛ばされてしまったり、外干しは天気の影響を大きく受けます。
ですが室内干しなら、急な雨が降っても心配する必要がありません。
雨の日でも、いつも通り洗って干せるので、洗濯物を溜めこまずに済みます。

●干すタイミングが自由
室内干しのメリットは、時間も気にせず洗濯物を干したり取り込んだりできること。
共働きで、夜に家事をまとめて行うライフスタイルの方にも対応できます。

●花粉やホコリ、アレルギー物質がつかない
国民病ともいわれる花粉症。春のスギ・ヒノキのほか、ブタクサやヨモギが原因の”秋の花粉”に悩まされる人も増えています。
また、ホコリや砂等の浮遊物、交通量の多い場所なら排気ガスによる汚れやニオイの付着など、外部環境の気になる地域や季節にも室内干しはおすすめです。
時には、虫が洗濯物にくっついていて悲鳴を上げることも経験ありませんか?
安心して洗濯物を干すことができるのも室内干しのメリットです。

●衣類が傷みにくくなる
外干しで日光に当てると、カラッと乾いて気持ちが良いです。
さらに、紫外線がダニやカビを防いでくれます。
しかしその反面、紫外線の影響で衣類が日焼けして変色したり、繊維が固くなってしまったりと、大切な衣類の寿命を縮める原因にもなってしまいます。
お気に入りの衣類は、部屋干しがおすすめです。

●防犯面で安心
室内に干すことで、洗濯物の盗難被害を防ぎます。
また、周囲からの見え方を気にされる方も増えていますが、部屋干しであれば周囲の視線を気にすることはありません。

室内干しのデメリット

●スペースの確保が必要
室内干しの場合、必然的に干すスペースが家の中に必要です。
急な来客時の見え方や家事効率を考えて、
干すスペースを予め計画しておくことが大切です。

●湿度管理をしないと生乾き臭が発生する可能性あり
部屋干しで一番のネックが、生乾き臭がするということではないでしょうか。
ですが、生乾き臭の原因は実は部屋干しではありません。

臭いの1番の原因は皮脂汚れが落ちていないこと。そこから雑菌が繁殖してしまいます。
改善するために必要なことは、ただ「お湯で洗う」こと。
皮脂汚れは、人間の体温以上で溶けやすくなるため、40度以上のお湯で洗うのが効果的で、
洗剤の洗浄力も高まり、繊維の奥にしみついた黄ばみや臭いの原因菌も洗い流してくれます。
洗濯機用の水栓を混合水栓にして、お湯で洗濯ができるようにしておくのもおすすめです。
最近では、洗濯機に温水洗浄機能のついた製品もあるので、チェックしてみてください。

また、臭いのもう一つの原因として、乾くのに時間がかかっているという点です。
湿度が高い梅雨時期の部屋干しがまさにその状態で、乾くまでの時間が長いのも雑菌が繁殖しやすくなります。
さらに最悪なのは、家の中の湿度が上がりすぎて不快になり、壁やその他の衣類にカビが生える原因となってしまうことです。

そこで大切なのは、室内の風通しを良くすること
エアコンやサーキュレータ―、除湿器等を活用しながら、空気を循環させ、湿気がこもりにくい状態にしましょう湿度センサー付きの換気扇の設置も有効です。

洗濯物が乾きやすい3つの条件

洗濯物をカラッと気持ちよく乾かすには、次の3つの条件が大切です。
①気温が高いこと
空気が乾燥しているのに冬場の洗濯物が乾きにくいのは、気温が低いため。
具体的には、20度以上の暖かさがあるとベストです。
②湿度が低いこと
空気中の水分が少ない=乾燥しているほど、衣類の水分も蒸発しやすく乾きやすくなります。
③風が通ること
空気が循環しない場所では衣類から蒸発した水分もその場に留まってしまうため、
風通しを良くすることで乾きがより早くなります。
できれば2方向に風が抜ける場所にしましょう。洗濯物が乾くメカニズムを知れば、どんな環境に干せばいいのかイメージしやすくなりますね。
気温、湿度、風。この3つの条件が整っていれば、洗濯物は室内干しでも十分乾きます。

事例紹介

では、前述した3ポイントを考慮して計画したランドリールームの事例をご紹介します。

【PLAN①】

洗面室に室内干しバーを設置し、外干しするベランダにも直接出れるプランです。
一般的な一坪の洗面所では干すスペースが確保しにくいので、トイレと合わせて2坪とり、洗濯物を干しっぱなしでも邪魔にならないよう物干しバーの位置は洗面台からずらしています。
収納も備えておくと、タオルや家族のパジャマなどをしまえます。
「洗う→干す→しまう→着替える」の洗濯行為が全て完結します。

ベランダにも直接出れる、洗面室内の物干しスペース。室内干しの使用頻度が高いため、取り外さない固定タイプのバーをオリジナルで製作。

ベランダにも直接出れる、洗面室内の物干しスペース。室内干しの使用頻度が高いため、取り外さない固定タイプのバーをオリジナルで製作。

【PLAN②】

吹抜け上部のキャットウォークに取り付けた例です。
日当たりも良く、1階LDKの温かい空気が上がってくるので、室内干しスペースに適しています。床をすのこ状にしておくと、下からも風が抜けるのでより効果的です。

ワイヤー式の室内干し「pid 4M(森田アルミ工業)」を使用。小さなボックスからワイヤーを伸ばし、干すときだけ室内干しとして機能する、シンプルなアイテムです。

ワイヤー式の室内干し「pid 4M(森田アルミ工業)」を使用。小さなボックスからワイヤーを伸ばし、干すときだけ室内干しとして機能する、シンプルなアイテムです。

【PLAN③】

こちらは2階洗面所の前の廊下にファミリークローゼットを設けた平面計画で、
さらにベランダに出る掃き出し窓の前に室内干しを設けて、家事効率をアップさせました。

ベランダ⇔室内干し⇔クロークという動線でまとめた室内干しスペース。干した後の収納がラクになります。

ベランダ⇔室内干し⇔クロークという動線でまとめた室内干しスペース。干した後の収納がラクになります。

ベランダ側の物干し。物干しバーは、間取りやお施主様の身体的サイズに合わせたオーダー品です。

ベランダ側の物干し。物干しバーは、間取りやお施主様の身体的サイズに合わせたオーダー品です。

【PLAN④】

こちらも家族分の衣類をすべてしまえるファミリークローゼット内に室内物干しを設置した例です。
クローゼットの前に洗面室があり、ワンフロアで行き来できます。
物干し下部にはパッシブソーラーシステム「そよ風」の床吹き出し口があり、上部は2階のリビングへ空気が循環できるようスノコ貼りとなっていて、縦方向に空気が家じゅうを回る途中で洗濯物が干せるよう計画しました。

洗面室・玄関側の廊下、寝室、子ども部屋と回遊できるファミリークローゼット内に設置。パッシブソーラーシステム「そよ風」の床吹き出し口から暖気が入り、2階リビングへと空気が回る途中に室内干しします。

洗面室・玄関側の廊下、寝室、子ども部屋と回遊できるファミリークローゼット内に設置。パッシブソーラーシステム「そよ風」の床吹き出し口から暖気が入り、2階リビングへと空気が回る途中に室内干しします。

アイロンを掛けるスペースも確保しています。

アイロンを掛けるスペースも確保しています。

快適な室内干しスペースをつくるにはーまとめ

使いやすくてよく乾く、快適な室内干しスペースをつくるために押さえておきたいポイントは、

■日当たりが良い
■風通しが良い
■洗濯機に近い
■外干しのベランダや庭に近い
■クローゼット(収納場所)に近い
■来客から見えづらい
■コンセントがある(サーキュレーターや除湿機用として)

ということです。
調湿効果や消臭効果のある内装材を選ぶのもおすすめです。

洗濯の「洗う・干す・たたむ・しまう」という一連の動作を効率的にこなせるように、
間取りを決定する前に、洗濯動線のシミュレーションを徹底的に行いましょう。
プランニングの力で、生活がだいぶスムーズになると思いますよ!

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