北村建築工房

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建築現場にて

令和最初の木成りの家、着工。

  • 2019.05.31
  • 天羽 太郎

令和最初の現場が鎌倉にてスタートいたしました。
何事も基礎が大事と言いますが住宅づくりにおいても基礎は要となります。
どんなに断熱やデザインにこだわっていても、「家を支える基礎がしっかりとしていないと、まさに「砂上の楼閣」になってしまいます。

正しく施工して頑丈で安心な基礎をつくりましょう。

  contents
1.基礎の寿命を左右するのは鉄筋
2.基礎の寿命をのばすポイント
 2.1「厚みを確保する」
 2.2「正しく施工する」
 2.3「正しく養生する」
3.基礎つくりは時間かけて

基礎の寿命を左右するのは、鉄筋
ご存知の通り住宅の基礎はコンクリートと鉄筋でできています。
人間でいえば鉄筋が骨格、コンクリートは骨を包む肉体でしょうか。
コンクリートはとてもデリケートな素材ですがきちんとした温度管理と水分管理養生期間をとって適切に打設すれば100年はゆうに耐久できる素材です。
一般的にコンクリートが所定の圧縮強度に達するまでに(季節にもよる)
1カ月弱ほどかかりますがその後も数十年の年数をかけて少しずつ硬化し続け40年くらいをピークに劣化に転じ、また硬化する期間と同じくらいの年数をかけすこしづつ劣化していきます。
一方鉄筋は錆びてしまうため、耐久性は保存状態に左右されます。
つまり鉄筋コンクリートの寿命とは「鉄筋が錆びるまでの期間」ということになります。
コンクリートはアルカリ性なので、コンクリートが中性化するまでは中の鉄筋は錆びません。
コンクリートの中性化領域が鉄筋に達し、約20%が腐食した状態が鉄筋コンクリートの寿命と考えられてます。

厚みを確保する
基礎の耐久性はコンクリートのかぶり厚が大きく影響します。
かぶり厚とは鉄筋表面とコンクリート表面との最短距離であり、かぶり厚が厚いほど、コンクリートの中性化の影響を受けにくくなります。

鉄筋がゆがんでかぶり厚が少ないところはないか配筋の施工精度とかぶり厚の確認は業者任せにせず、必ず現場で確認します。

正しく打ち込む。
コンクリートの中の空気量が多くなるほど基礎の強度は低下します。
したがって、施工においてコンクリートの空気量をできるだけ少なくするようバイブレーターやタンピングで入念に締め固めを行うことが重要です。

そしてコンクリートの強度が上がるほど施工難易度が上がってきます。
強度の高いコンクリートはバイブレーターをしっかりかけないと空洞ができ易く、施工能力が低いとジャンカ(空洞)が増えて強度が低下してまいます。

また打設する時の外気温も基礎の強度に大きく影響を及ぼします。
基礎強度には設計時の強度計算がされておりその強度がしっかりと担保されるよう打設する時期により補正値が決められています。これを呼び強度といいます。
下の図にあるように普通セメントですと外気温8度以上で+3
0度以上8度以下で+6とされています。
また暑過ぎてもコンクリートの乾燥が強度低下につながるので暑中の補正値も+6とされています。

正しく養生する。
コンクリート強度は、水とセメントの水和反応によって時間をかけて発現します。水が供給され続ければ水和反応は進行し、時間の経過とともに強度が増していきます。

しかし、コンクリート中の水分が乾燥で失われてしまうと水和反応は停止するため、基礎から水分が蒸発しないようにシートなどで保護をする「湿潤養生」が必要になります。

また、冬季にはセメントの水和反応の進みが遅くなるために硬化の進行が遅れたり、打ちこみ初期のコンクリートが凍結すると、初期凍害というダメージを受けることがあるためシートなどで覆い、セメントの水和反応で発生する熱を利用しての「保温養生」が必要となります。

つまり、コンクリートは急激な乾燥や気温の低さに弱く強度の発現に悪影響を及ぼさないためにも断熱と湿潤を保つためにしっかりと養生をすることが大切です。 

また養生とともに養生期間も大切です。
生コンクリートが打ち込まれる型枠は、コンクリートの形状を決める鋳型になるだけでなく、打ち込み初期のコンクリートを冷気や乾燥、外部からの衝撃から守る緩衝材料としての役割もあります。

この型枠の残置期間に関しては建築工事標準仕様書により一般的な建物の場合、平均気温が10℃以上20℃未満の場合は6日以上、20℃以上の場合は4日以上経過すれば型枠を取り外してよいとされています。

また工期などの事情でこの日数に達しなくても一般的な建物の場合、コンクリートの圧縮強度が5N/mm2以上であることが確認されれば型枠を取り外しても問題ありません。

コンクリート作業は正しく施工することは勿論、慌てずあえて時間をかけることが大切です。

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